日記の補集合

日記であったりなかったりする

年の瀬

2018年ももう終わりである。思い返せば2017年も同じくらいの時期に終わったような気がする。驚嘆すべき偶然である。世間は師走ということもあって慌ただしいが、僕は暇である。なぜなら僕は受験生だからだ。受験生というのは受験勉強以外にすることがない。僕に受験勉強をする根性などあるはずもないので、当然何もすることがない。受験勉強をしない受験生は相撲を取らない力士みたいなもので、とにかく暇なのである。現在の僕は有り余る暇の合間を縫って年明けにあるらしい「センター試験」なるものの勉強をしている。と言えば嘘になる。実際は暇の合間を縫ってしているのはツイッターと本を読むことくらいである。とどのつまり何もしていない。とにかく受験勉強をしない受験生というのはたちの悪い暇人だと思っていただければ良い。

暇を持て余していてもおおっぴらに遊べないのが受験生という身分である。僕は積極的に遊ぶタイプではないのでその点についてはさほど不便に思っていないのだが、流石に長く続けば味が悪い。いっそおおっぴらに遊べるくらい度胸があれば楽なのだが、一応受験生という手前それも憚られ、かと言って真面目に勉強する気も起きない。僕のような不真面目な小心者はかくのごときジレンマを抱える。読者諸賢の周りにもこのようなどうしようもない人がいるかもしれない。その時はどうか優しくしてやってほしい。彼らは自分がダメ人間であることは重々承知であり、そのことについて非常にナーバスである。ゆえに、彼らに「やる気を出せ」や「頑張れ」などと声をかけてはいけない。それができるなら彼らも苦労はしないからだ。かと言って甘い言葉をかけるのも、彼らを付け上がらせるだけなので考え物なのだが。